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クローズアップ
ピースピッキングに先進システム,ミス激減と作業効率化を実現
中島運送・八尾事業所
中島運送(株)は,1946年(昭和21年)より大阪を基盤に活動を続ける老舗の物流事業者(図表−1)。運送事業を中心に営業展開してきた同社だが,その後3PL事業に参入し拡大を続け,現在の売上げは50:50に近づいている。
同社の3PL事業の立ち上げは,25年程度前で,クーラー室外機の取付金具の保管,出荷関連業務から開始。
現在では施設・運営とも同社が賄うアセット型3PLを中心に展開している。
同社3PL事業の最大の顧客は,関東を本社に置く大手粘着テープメーカーA社で,02年8月に業務受託を開始した。A社は関連会社の合併に際し,コア事業への特化のため物流のアウトソーシングを決定。関西地区の物流事業者数社にコンペを行った結果,中島運送に決定した。
A社と中島運送は30年以上も前からの付き合いがあったが,以前は集荷の運送業務のみを担っていた。中島運送は3PL業務の受託に伴い,西日本エリアの納品精度,翌日配送等の物流サービス品質を徹底し
て見直すと同時に,A社物流センターの運営も開始した。その後,従来と同レベルの物流品質を達成,05年10月には医療品専用センター棟を隣接地に設置したのである。

A社向け業務の出荷形態はケース,ピースの2種。負荷のかかるピース品の作業では,
(1)A社の受注情報をコンピュータへ取込む
(2)アイテム毎のトータルピッキングリストを発行,ピッキング
(3)トータルピッキングを行っている間に事務所にて路線会社別,出荷先別,アイテム別明細付き荷札を発行(アイテムが複数の場合は1枚
に複数行印刷)
(4)線会社別に見分けがつき易いように,荷札をマジックで色付け作業
(5)トータルピッキングした商品を仕分け場に仮置きし,明細付き荷札をもとに出荷先別のオーダーピッキングを実施
…という流れで作業を行っていた。
ピッキング作業は3~4人が1組となり,ピッキング者と検品・梱包者を分けて実施。とくに最終工程となる出荷先別のピッキング,検品,梱包では,「ミスのないようにチェック作業を数回取り入れていましたが,ミス率は思った以上に下がりませんでした」と語るのは中島運送の中島秀記氏だ。これらの作業は,同社が3PL業務を引き受ける以前からA社が行っていた内容だった。
人手をかけている割には出荷精度が向上せず,作業には熟練を要し,その作業者が休むと出荷作業が停滞する傾向にあった。
 
この作業の課題を解決し出荷精度の改善と効率化を図るため,中島運送では新しい仕組みの模索を開始した。
*この続きはマテリアルフロー1月号でご覧いただけます。
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