クローズアップ
反物の在庫・入出荷管理をGen2 RFタグで大幅効率化
植山織物株式会社 本社工場
注目のUHF(860-960MHz)帯RFIDが国内でも電波法省令改正で使用可能となり,また国際標準化団体EPCglobalがISOに提出していたUHF帯のClass1 Generation2規格(以下Gen2)も昨夏,ISO/IEC 18000-6 Type Cとして国際標準化されたことで,いよいよ世界中で導入機運が高まっている。
13.56MHz,2.45GHzなどの周波数帯に比べ,読み取り距離や回り込み特性に優れ,「遠隔一括同時読み取り」というRFIDの潜在力を開花させる技術——これがUHF帯RFIDに寄せられる大方の期待だが,まだ課題も多く,国内産業界での実導入の足取りはやや慎重なものになっている。
今回編集部が訪れた植山織物は,播州・西脇地方に江戸時代から伝わる「播州織」の専門メーカー。播州織は先染織物(先に糸を染めてから織る)で国内シェア80%を占める伝統の地場産業だが,中国など新興国の成長の中で業界は厳しい国際競争にさらされ,この十数年で1,700社ほどあった当地の播州織メーカーは300社前後にまで激減しているという。
だがこれまでスピード経営で生き残りを図って来た同社は,さらなる改革の一手として06年3月,播州織反物の単品管理用にUHF帯Gen2規格のRFタグを利用したシステムを実導入した。
これは国内初のGen2規格タグ本格商用導入事例であり,伝統産業界の中堅企業の英断として注目すべき挑戦だ。現場からレポートする。
*この続きはマテリアルフロー1月号でご覧いただけます。