08/4/15
Column 「ちょっとマテフロ」
物流クレート標準化・共用化とRFID(221)
その4/九九プラスでの実験概要
物流クレートRFID実験の舞台を提供した九九プラスは、生鮮食品を含む食品全体の
シングル・プライスを掲げ、99円ショップを全国展開する小売企業。今回は実証実験
の中身を、具体的に紹介していきましょう。
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食品スーパー、コンビニエンスストア、ワンプライスショップという小売3業態の長所を
兼備した新業態として注目を集めており、創業7年目となる昨年度までに店舗数780、
年商1,438億円まで拡大。大手コンビニのローソンがその勢いに着目し、昨年業務・資
本提携したのは周知の通りです。
同社は現在、西村物流管理部長の指揮により全国の物流体制変革を進行中で、既
に関東では26か所あった各種の物流拠点をドライ・チルド・雑貨センター計6か所に集
約、一括配送と情報システムによる物流効率化・コスト削減を実現しました。
関西ではこれから集約を進めるところで、現在チルド品物流は京都方面65店舗の配
送を担う高槻と、大阪・兵庫方面120店舗を担う大阪市南港の2センター体制で計165
店舗をカバーしています。
この高槻チルドセンターの現場業務を3年前から受託しているのは明治乳業系の卸
売企業・近畿明販(大阪北支店)で、今回の実験業務に対応しました。
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チルド品カテゴリーとして本センターで扱っているのは、豆腐、こんにゃくその他の和
日配品と、洋日配品(乳製品、プリンその他加工食品)。
無在庫・通過型センター(TC)の運用で3万~4万ピース/日を扱い、毎日午後にメー
カーから総量で入荷(各メーカーのクレートに入れ納品される)した商品を店舗・カテゴ
リー別に仕分けし、近畿明販の自社クレートに積替え。これをロールボックスパレット
(カゴ車)に積んで当日午後8時過ぎから7便が順次出荷、遅くとも翌朝までに全店着
完了——というのが通常のスタイルです。
それを今回の実験では、実験参加ベンダーのオーカワ製品4品目(板こんにゃく、糸こ
んにゃく、胡麻豆腐、黒胡麻豆腐)について、ベンダー側でRFタグ付き標準クレートに
入れ、センターに入荷するようにしました。
仕分け後、これらの品目は別の標準クレートに入れて出荷、店舗から空きクレートを
回収。1回転ごとの洗浄は本センター備え付けの洗浄機で行い、クレートの出入実績
数と合わせて数量管理を実施しました。
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以上の一連のプロセスにつき、目視・手書きで数量のみ管理する旧来の「総数管理」
と、RFタグ読取りによりクレートごとに把握する「個体管理」の両方式で実験。実績を
比較し、作業負担や効率、管理状況、コストなどを検証することがその目的です。
今回の実験で導入されたのは、物流クレート標準化協議会が定めた食品クレート標
準Ⅱ型(深型・フルクレート=これは4パターンの実験とも共通)で、高槻センターには
700個が支給されました。
その長辺にEPCglobal C1G2規格準拠のUHF帯RFタグ(Rafsec製)を貼付。クレート洗
浄に耐える耐水性と180℃までの耐熱性を備え、書込む情報はGRAI(既述・Global
Returnable Asset Identifier、容器・コンテナなどリターナブル資産についての国際標
準IDコード)です。
このほか、入荷クレートを読取る際の納入ベンダー識別と、出荷先店舗識別のため、
ホルダに入れた名刺サイズのIDタグも使用しました。九九プラスの現場では対象ベン
ダーがオーカワ1社と決まっていますが、他の3実験では複数ベンダーの商品を扱うた
め必要で、同じ実験として統一的運用にしたわけです。
(次回につづく)
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