08/5/20(224)
Column 「ちょっとマテフロ」
ロジスティクス人材開発の新たな選択肢
その2/ホワイトカラーの職業能力を測る
人材開発・育成のため、物流部門でも本気の取り組みを始める企業が増えていま
す。しかし社内教育では限界がある。そんな経営者・人事担当者の悩みに応える、何
か良い方策はないものか……。
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中央職業能力開発協会(以下JAVADA)とは、職業能力開発促進法に基づいて1979年
に設立された厚生労働省の外郭団体です。国の施策方針の実施機関として、都道府
県の職業能力開発協会と連携しつつ、国家検定として知られる「技能検定試験」(組
立・加工・製造など現在129職種で実施、合格者は06年度までに296万人超)をはじ
め、職業能力開発分野における中核的な専門機関として各種事業に取組んでいま
す。
昨年秋には「技能オリンピック世界大会」が静岡で開催され、各国から集った青年達
が技を競い合う様子が話題になりましたが、その裏方を務めているのがJAVADAで
あったのです技能検定はご存じのように、機械加工や組立、菓子作り、左官など建築
等々のブルーカラー分野を中心とした技能についての検定制度であるのに対し、事務
系職業に就くホワイトカラーについてもJAVADAでは94年度以降、厚生労働大臣認定
講座修了者などを対象とした教育訓練の成果確認試験として、「ビジネス・キャリア試
験」(BC試験、旧制度)を実施してきました。
これは事務系職務を10分野に体系化し、それぞれに求められる専門知識・能力を段
階的・体系的に習得することを支援し、評価するため約150ユニットの講座を開設、初
級(実務経験3年以上)、中級(同5年以上)レベルを設定し試験を実施していたもの。
対象分野としては人事、法務、経理、営業のほか「物流管理」も設けられており、①
物流マネジメント、②包装・荷役・保管、③輸送、④物流情報システム、の4部門で初
級・中級に分け、細かなユニットが設定されていました。
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しかし企業と労働者を取り巻く環境が大きく変化するなか、求められる職業能力はま
すます多様化・高度化しています。企業は従業員の職業能力向上とともに、実際の職
務に合わせて能力をより的確に評価し、人事制度を運用する必要に迫られるようにな
りました。
そこで従来以上に「能力本位」の(能力が見える)採用・処遇がなされる労働市場づく
りを進めるため、JAVADAは厚生労働省の施策方針を受け、職業能力習得支援のた
めのビジネス・キャリア制度の抜本的見直しを決定。細分化されていた資格体系を実
務に合わせ大括りして再編し、より実務的・実践的な制度へと全面リニューアルするこ
とにしました。新BC検定試験は「特定領域のインプット志向」から、企業の実情・ニー
ズ適合した「幅広い専門知識のアウトプット志向」へシフトし、期待される成果・目標を
達成できる「仕事のできる人材」の能力を問う評価試験を目指すことにしたのです。
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(次回につづく)
月刊マテリアルフロー 編集長
菊田一郎
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