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08/07/15(232)

Column 「ちょっとマテフロ」

ヨーロッパ物流・RFID紀行2008

その5/独セマットで見つけたRFID展示

 広大なドイツ・ハノーバーのセマット展示場でようやく、最後に、私たちは本格的RFID

応用のシステム提案を発見しました。しかも、それは普通の展示ブースではなく、充実

した「産学協同研究」の成果発表コーナーでもありました。





前回までに少し書きましたが、私たちがこの日、朝一番に入ったのは展示会主催者

側との日独交流ミーティング会場で、その場所は13号館のVIPラウンジ。これは長方

形の展示会場全体の、南西の角の、南出入り口近くにありました。

ミーティング後は参加者それぞれの関心の違いもあるので、基本的に自由視察と

し、午後5時に南出口前に集合することにし、解散。したがって筆者らのチームは1日

の効率的な視察コースを考え、VIPラウンジを起点に、左回りでぐるりと各展示館を回

る順路を想定し、歩き始めたわけです。だから13号館の隣の12号館、包装・ピッキン

グコーナーが最後になってしまったわけで。

……ええ、決して出し惜しみとか、そんなあなた、クライマックスの劇場的効果を演

出しよう、などという意図は、いえいえ、めっそうもない、微塵もございませんでしたの

でございます。(共同出展ブースがそこにあることも確認してなかった;上の一節は「お

屋敷のご主人が何者かにあやめられ、あらぬ疑いをかける刑事に弁明する家政婦さ

ん」のイメージによる)


*           *





そう、忘れもしない12号館。半分はクレーンや港湾物流技術、半分が包装やピッキ

ング、テレマティクスその他に充てられていました。

包装エリアに来て、「RFID」の文字にぬか喜びをしたことは、前回書きました。その

他にも、日本であればRFID活用展示が必ず付きものになっているラベリング関連ブー

スにも、それらしい影はありません。

このころになってようやく筆者の脳裏にも、今回の出展ポイントとして筆頭にRFIDを

挙げていた主催者の説明は一体何だったのか、お世話になっているペッヒ副社長に

は申し上げられないけれど、そんな思いがよぎります。

最後の館の展示も南西角を残すだけとなり、こりゃダメかと半ば諦めかけたその

時。

その南西角の一角に、探していた展示は、ついに見付かりました。その名も「特別

共同展示/包装・輸送のためのオートID」という堂々たる銘板(ドイツ語/英語)が、

高々と掲げられています。

「あったあった、ありましたねえ」なんて言いながら、みなで展示ブースに入り、瞬時

に疲れも忘れて結構広い(30m×20mくらいか)コーナー各所を見て回ります。


*         *         *



配布していたのはドイツ語の資料だけで、あとは片言の英語取材なのでアバウトな

説明になりますが、まず全体を統括するのが包装最適化システム。その指示でRFタ

グ/バーコード付きの製品段ボールケース・プラコンをコンベヤから投入、ただちに

ゲートリーダでコードを読んで判別します。

コンベヤライン先端から、縦横無尽に動き回る天井走行形の直角座標ロボットがこ

れをピッキングし、床面(ただの床に直置き)の所定ロケーションに、あるいはフロー

ラックへの自動供給を行います。

出荷指示を受けてのオーダーピッキングは、ロボットが床やフローラックからケース

単位で自動作業、さらにパレットへの自動パレタイズを行い(これも最適化システムの

指示によるものでしょう)、パレット出荷コンベヤに送り出されていきます。今回はま

ず、ブリッジ上から見たロボットエリア全体の写真をご紹介しておきましょう。



では、ここでどんなRFID、自動認識技術が提案されていたのか。長くなるので、それ

はまた今度ということで……。





(次回につづく)






 




月刊マテリアルフロー 編集長

菊田一郎



 

 


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