新着情報
MFオンライン
MHシステム・機器サーチ
物流システム専門書
イベント
RCC
コラム
会社案内
WWW を検索
LSSサイト内を検索
コラム
バックナンバー
TOP
>
コラム
>
物流センターは人材で勝つ!(5)
09/05/12(272)
Column 「ちょっとマテフロ」
カゴ車の流失を防ぐには
その1
/紀文フレッシュシステムのRFID管理
皆さんの物流現場でも恐らく、カゴ車やパレットやオリコンが、知らないうちに日々、流
失しているのでは? それでいいのか。いいわけないが、いい方法がない。今回はそん
な皆の悩みの克服に成功した事例を紹介します。
*
わが月刊マテリアルフロー・5月号(5月1日発売)ではRFID特集を組み、ブランニュー
な実践事例・実践的実験事例をレポートしました。その中で、ここでは紀文フレッシュシ
ステムと紀文産業の注目実践事例を要点報告することにします。
両社はRFIDを活用した半自動のカゴ車管理システムを構築し、09年1月から東京都大
田区の平和島センターで本格運用を開始しました。カゴ車を1台ごとの個別単位で、使
用履歴も含め厳密に管理することで、カゴ台車の流失・劣化を防ぎ、良品質のカゴ車に
よる輸配送で食品の物流品質を担保しようとする取組みです。
そう、構想はずっと前からありました。しかしそれを本当に実用化した事例は、ごくわず
か。しかも今回は、かつてない実践的スタイルを完成させているのが注目点です。
◆デパ地下納品で高シェア
紀文フレッシュシステムは紀文とグループ各社等の物流・共同配送業務に加え、全国
に張り巡らしたチルド物流ネットワークを活用し、乳製品・洋和菓子・惣菜などチルド食
品を中心とした物流センター/店舗共配の外販3PL事業を積極的に展開しています。
中でも同社東京営業部では「デパ地下」といわれる百貨店の地下食品売場へ、数十社
のベンダーの商品をセンターでまとめて納品する共配事業で、高いシェアを持つとのこ
と。
しかしその物流現場ではかねてから、顧客の店舗納品に活用するカゴ車(ロールボッ
クスパレット)が、買っても・買っても流失してしまうことに悩んでいました。
一昨年末のデータでは単価1.5~2万円の新規カゴ車200台のうち10台、5%が1か月に紛
失。年間にすれば60%・120台・200万円が失われる計算で、レンタル機材は弁済しなけ
ればなりません。平和島センターでは全部で約1200台のカゴ車を使っているのですが。
同センターでは6年前から、百貨店M社の地下食品売場への一括配送業務を請け負っ
ています。しかし一昨年あたりから商品の破損・汚損・誤配が目立ち始めたので、改善
のため“真因”を見つけようと(トヨタ生産方式で、問題の真の原因を“5回のなぜ”で突
き詰める手法)自主検討会で話し合い。その結果、入荷商品の店舗別仕分け・配送に
使う「カゴ車が不足し、置き場所が定まらないこと」が真因候補として浮上しました。
事実を検証するため顧客の要望を聞いたところ、「壊れたカゴ車が多く、それで商品が
破損する」「カゴ車がないのでバラ積みで届いたものを店で積替えるとき破損する」など
の声が明らかになり、「カゴ車の老朽化と不足」という原因を特定し、カゴ車の新規購入
を会社に提案したそうです。
◆通用しない性善説
ところが会社からは、「カゴ車は今まで何度も購入している。それはどこに行ったのか。
何台残っているのか。それが分かる仕組みを作らなければダメ」と厳しい返答が。
従来も入出荷数が「何台」という総数管理はしていたのですが、カゴ車1台ごとの個別管
理はしていなかったので、どれがなくなったのか分からず、老朽台車にすり替わっても
特定できなかった。また回収数はドライバーの申告制。記録ミスもあるなど不徹底な管
理状況が、前記のような流失・劣化を招いていたわけです。皆さんとこも、そうですか。
残念ながらそれが業界モラルの現実なら、「性善説」は通用しない。そこで両社の現場
では、流失防止と商品の品質保持のためカゴ車の個別追跡管理の仕組みを作ること
を条件に、新規購入の許可を得ました。品質事故の「真因」は「カゴ車の不足・老朽化」
ではなく、もう1回「なぜ」を追及して得られた、「カゴ車個別管理の不在」であったので
す。
◆台帳管理に4人増員
こうして現場が導入した個別管理の仕組みとは、M社の業務用に6月、300台を新規購
入したカゴ車に各々ID番号を振り、入出荷時に台帳記録・管理する方法。出荷時には、
何番のカゴ車がどの店に行ったか台帳に手書き記帳。日々の出荷量は100台分程度
になり、そのためだけに夜間現場作業者を2名(8時間換算)増員する必要がありまし
た。
また店舗から回収されてきたカゴ車は、ドライバーと同社センターの担当者が立ち会っ
て、どの店から何番が戻ってきたかチェックし記帳。これに1名。さらに以上のデータの
突合わせ作業にもう1名。全部手作業です。店舗とドライバーの意識向上・協力もあり
流失は目に見えて減り出したのですが、現場は深夜のカゴ車管理作業に忙殺。さらに
この台帳を毎日FAXで受け取ってコンピュータ入力し、データ化する作業も必要に。
何よりも計4名分の人件費が増えてしまい、当初は「とにかくも管理しなければ」と進め
ていた現場管理者も、3か月が過ぎる頃には積み上がるコストに頭を抱えてしまったの
でした。
(次回につづく)
月刊マテリアルフロー 編集長
菊田一郎
バックナンバー
>>
最新号
>>
2009年
>>
2008年
>>
2007年
ご意見・ご感想
ご意見・ご感想はこちらからお願いいたします。
HOME
|
会社概要
|
お問い合わせ
Copyright (C) 2011 Ryuken-net, All rights reserved.