10/03/23(314)
Column 「ちょっとマテフロ」
生鮮物流徹底改善で5,000万円超のコスト削減!
その4/イトーヨーカ堂・厚木生鮮センター
月刊「マテリアルフロー」3月号から、イトーヨーカ堂(IY)厚木生鮮センターの物流改善
事例紹介。今回からはいよいよ、運行部門での具体的な改善活動の取り組みに入り
ます。そこでは、意外な成果が表れたようです‥‥。
■ 運行部門の改善活動
以上のような改善基礎活動の上でいよいよ開始された、厚木生鮮センターの改善活
動・本番の成果報告。その取り組みは、①運行部門、②作業部門、③事務部門その
他、の3部門に分けて推進されました。
3月号では全体の成果報告のうち前半として、運行部門の改善成果について紹介し
ています。残る2部門については次の機会にお送りする予定なので、お楽しみに。
しかし配送・運行経費は物流センターの運営コストの半分以上を占めるもので、実は
今回の活動でもさらに経費削減余地があるはずと、大いに注力した分野でした。
■ ピストン運行の改善
本センターから15km圏内の配送店舗は、IYとグループ企業のヨークマート、ロビンソ
ンを合わせて15店舗ありました。その配送を車両1台で複数店舗、ピストン運行にする
ことができれば、車両費は5分の1になります。ところが実際には、以下の問題からピス
トン運行は2店舗への1日1運行しかできていませんでした。
・定時店着時間をずらす調整が難しい
・常時2台以上必要な店がある
・店舗備品の回収状況との関係
そこに先ごろ、ヨークマート(YMT)の新店舗がオープンすることになり、これを契機に
上記15km圏内に絞ってピストン運行の「2ルート新規開拓」に挑むことにし、目標を
「720万円/年削減」と設定しました。
*
その上で、実際に近くのIY厚木店とYMT南毛利店を組み合わせ、1日2台の固定配
車としてピストン運行にトライしたところ、上の3つの課題をクリアできることが分かりま
した。
そこでさらなる運用拡大に向け、①従来運送会社別に作成し横の連携のなかった配
車表の作成について、店舗ロケーション別とし会社間で協力し合いどの店にも配送可
能とする、②運行シミュレーションを実施し店舗に訪問し了解を得る、などの手順を進
め、4店舗・最大1日5運行のピストン運行の実施にこぎつけたのです。
これによりピストン運行回数は;
・改善前…0.57回/日
・改善後…2.53回/日
と5倍近くに拡大。これによる車両削減台数は平均45台/月、540台/年となり、年間コ
スト削減見込みは意外や意外、「891万円」と目標を大きく上回る結果となったのでし
た。
(次回につづく⇒詳しくは「マテリアルフロー」3月号特集をご覧下さい)
月刊マテリアルフロー 編集長
菊田一郎
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