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10/04/20(318)

Column 「ちょっとマテフロ」



「最強の物流センター長」を育てる

その3/ハマキョウレックスの人材育成現場から


 月刊「マテリアルフロー」4月号「物流現場プロフェッショナル~センター長を育てる」

の特集から、ハマキョウのセンター長業務の徹底ぶりと育成法を立ち読み。今回は生

ける伝説「日計収支」の話題を。



◆センター長がキャリアの基本

 ハマキョウでは物流センター長がキャリアパスに位置付けられ、昇進していくほとん

どの社員がこの現場運営管理業務を経験しています。

「上に行くほど現場を知らずしては管理できません。幹部もみなセンター長業務の基

本を踏まえた上での叩き上げであり、そこには年齢も、学歴も関係ない。全員が総合

職です」と有賀次長。

ハマキョウの人事にはキャリア、ノンキャリアといった線引きは一切なく、みな入社と同

時に横一線でスタート。大須賀会長自身、学歴など何の区別もせず、社員とパートさ

んさえ分け隔てなく日々全員に接している姿を誰もが熟知しています。それが「全員参

加」のモチベーションを生み出すのです。

「3PLはセンターが全員参加で利益を出し、それをお客様に還元しなければ続かな

い。どちらか片方だけではダメで、パートナーとして共存共栄の関係を築くことがポイ

ント。それを日々の運営の中で実践していくのがセンター長です」(同)

一方中迫センター長が、「新規営業開拓も本部の開発部門とともにセンター長が取り

組む役割ですが、現場としてはまず“今の顧客”を守ることが一番大事。そのために顧

客満足度を上げ、さらに新規提案をしていく。“今日のお客さんが明日もお客さんだと

思うな”という大須賀会長の口癖は、まさにその通りなんです」と補足するのは、現場

を預かる責任者の実感でしょう。

つまり営業提案には、現在の仕事で顧客満足度を高める提案と、既存・新規顧客の新

たな業務を取り込む提案の2つがある。各センターではまず、油断すれば顧客は離れ

るとの危機感を持ち、全員が日々実践に取組むということです。




◆物流センターの日計収支

物流センター全体を徹底的に管理・運営するハマキョウ独自の手法が、今ではかな

り知られるようになった「日計収支」(日々決算)であり、その実践がセンター長業務の

核心をなしています。

本社に提出すべき基本項目や見本はありますが、センター業務はどれ一つ同じもの

はないから、会社が決まったフォーマットを押し付けるのでなく、各センターが現場に合

わせ独自のものを工夫しています。

今回編集部は、中迫センター長が「誰が見ても分かる内容」に作り上げた日計収支表

を入手しました。その驚くべき管理項目(全78項目)は、月刊「マテリアルフロー」4月号

に掲載したので、ぜひご覧ください。

これら全項目をハマキョウの物流センター長は毎日、業務終了後に記入計上し、翌

朝10時までに本社に提出しているのです。初めて聞く向きには、ちょっと信じられない

かも知れません。

だが以下のような流れ・内容で、これは現実に毎日実行されているのです。

①センター業務内容に合わせ、日々のコストを明らかにするため必要な収支表を策定

する

②前年など過去の実績をもとに予測を立て、社員・パート全員参加ですべての項目で

月別・日別の目標予算を立てる

③時々の状況変化を受け月初などに予算を見直す(燃料価高騰、セール実施など)

④固定費は月間予算を稼働日で日割または按分

⑤人件費単価はある程度平均し概算、庸車など変動費もその場で確定できる契約と

し計上

⑥現場の数字はセンター各部門のリーダーがパート作業者の「日替わり班長」の協力

を得て個別に計上し、センター長に報告。センター長はこれをまとめるだけでよい。

次回は最後に、「アコーディオン方式」や「地域との融和」などもう1つのセンター長の

役割について触れることにします。


(次回につづく)





 




月刊マテリアルフロー 編集長

菊田一郎



 

 


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