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10/06/29(327)

Column 「ちょっとマテフロ」



“世界の中小企業”スズキの経営戦略

その5/鈴木修会長兼社長の痛快講演から

月刊「マテリアルフロー」6月号特集「3PLブラッシュアップ」からのぞき見するスズキ㈱

鈴木修会長兼社長の痛快講演録。さて最終回は「最大の危機」への対応策のキモ、

「内なるコストダウン」を入り口だけ。


◆徹底的な「内なるコストダウン」を推進

2年で1兆1,000億円の売上減にどう対処するか。しかしスズキは外注工場へのコスト

ダウンを一切要求しなかった。なぜか。


この生産減でスズキは6,000億円の部品を買うことができなかった。外注工場はスズ

キに8割なり5割なりの売上を依存している方たちで、ただでさえそれだけの売上が

減り、経営は大変だ。


だから外注工場には一切コスト削減を要求せず、自分たちで「内なるコストダウン」を

やろうと決めた。
 

そこで取り組みを始めたところ、いや出るわ、出るわ、よくこんな無駄遣いをやってい

たものだと思うくらいだ。





皆さんの会社にも自動販売機が置いてあると思うが、電気代は誰が払っています

か? 自分で払っているわけで、1台に年2万3,000円かかっている。300台で約700

万円、給料にすれば2人分だ。電気代はお宅で払ってくれと自販機ベンダーに言った

が埒があかない。


自販機の電気代の問題は、売れようと売れまいと一杯詰めてしまうことだ。家庭の

冷蔵庫と同じで、これは一種の倉庫。ウチの冷蔵庫も調べると奥の方に固くなった饅

頭が1個あった。調べてみると3年ほど前のものをしまい込んでいた。


ゴルフ場の売店も同じで、自販機には1週間に1個しか売れないものでもいつも20個

入れ、365日冷やしている。それを2個売れたら2個詰める、在庫は常に10個冷やす

だけ、普通の日はコンセントを抜いておくことにしたら、大幅に電気代を減らすことが

できた。


社内で最優秀賞をとった提案だが、工場のロボットは、コンピュータのようにスイッチ

を切ることなしにそのままで帰るのが当たり前になっていた。それに気づいたある社

員が「なぜスイッチを切らないんですか」と先輩に聞いても「切れないからだ」。30年来

そのままで、典型的な大企業病になっていたのだ。


そこでスイッチを切っても機械が狂わない対策を施し電気を切って帰るようにしたら、

年間2億円の電気代が節減できた。





‥‥まだまだ、「カラーコピー機」「コピー用紙」の削減、「鉛筆1本の購入も社長決

裁」等々、ケチケチ策について、鈴木会長兼社長の痛快話は続き、会場を沸かせま

した。

詳しくは月刊「マテリアルフロー」6月号をご覧ください。

(シリーズ終わり)

 




月刊マテリアルフロー 編集長

菊田一郎



 

 


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