10/07/20(330)
Column 「ちょっとマテフロ」
マテハン技術のアメリカン・ウェイブ
その3/NA2010・北米マテハン&ロ
ジスティクス展報告
米クリーブランドで開催されたNA2010−北米マテハン&ロジスティクス展からマテリア
ルフロー編集部のレポート立ち読み。今回からは出展トレンドとして、モータローラ採
用の動きに注目!
◆日本の技術が世界のマテハン機器に
前回、米国各社のマテハンシステムに採用されているモータ駆動ローラ(MDR)につい
て触れましたが、この分野で世界をリードしているのが、実はわが日本の中堅企業・伊
東電機であることに驚きます。
コンベヤコンポーネントメーカーの同社はNAに毎回参加。今回はMDR製品のパワー
モーラ活用の新提案として、ケースコンベヤのハイスピード直角分岐装置(Right
Angle Transfer:RAT)を組み合わせた仕分けコンポーネントのシステム展示を軸に
アピールしていました。

その仕分け処理能力は平均5,000ケース/時という目にも止まらぬ速さで、エア不要の
高度なコンピュータ/電気的制御の可能性を見せつけ、省エネ・低騒音等の特長と合
わせ米国の来場者の大きな注目を集めていました。
◆DCモータローラの特長
このモータローラが近年、欧米では大ブレイクしているらしいのです。その理由も取材し
てみたのでちょっとまとめてみると・・・・。
伊東電機が初のMDR製品となる「パワーモーラ」(AC電源タイプ)を開発したのは35年
前の1975年。従来のローラコンベヤが外部モータの駆動力をベルトやチェーンで伝え
てローラを回転させていた発想を大転換、ローラ内部に小型モータと減速機を組み込
み、ローラが自ら回転する革新的な技術を製品化したことは内外の注目を集めまし
た。
続いてDC24Vブラシレスモータを開発して組み込んだ「DCパワーモーラ」を88年に発
表。さらに99年にはこれを磨き上げた「パワーモーラ24」を完成。同じDC24Vで稼働す
るコンピュータ系と直結可能とし、思い通りのデジタル制御を実現するインテリジェント
機能を確立しました。
AC電源が定着している日本の現場にはなかなか理解されなかったようだが、欧米市
場ではこれが大きくブレイク。米国郵政公社(USPS)向けに搬送システムメーカーが大
量採用したのを皮切りに、米国内では薬品、書籍、食品、衣料などの分野に次々に導
入され、この10年余でDCパワーモーラは米国MDR市場で9割以上の驚異的なシェアを
獲得するに至っています。
この勢いは欧州にも派生し、現在そのシェアは約80%。中国にも浸透し始めている一
方、日本ではなお同10%程度。海外でローラコンベヤの“MDR化”が進行している現実
と、内外には大きな落差があるようです。
(次回につづく)
菊田一郎
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