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東工大、ナノカーボン閉構造体による固体潤滑表面システムの創出を発表



(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の産業研究助成事業の一環として、東京工業大学の准教授 平田 敦氏は、ナノメートルサイズのボールベアリングとして機能する球形の微粒子カーボンオニオンの生成法を確立し、個体潤滑剤として大気中・真空中を問わず、常温から数百℃の高温まで幅広い環境で優れた潤滑特性を持つことを明らかにした。

宇宙・航空機器、半導体製造装置などの真空環境下ではグリースを始めとする揮発性の潤滑油(液体潤滑油)が使えないことから、従来黒鉛グラファイトや二硫化モリブデンなどの個体潤滑剤が使われてきたが、それぞれ潤滑性能や材料の入手性(希少金属の使用)の面で課題があった。

本研究で開発したカーボンオニオン個体潤滑剤は、カーボンブラック等安価かつ材料の入手性の観点からも問題の無い材料を原料としており、これら従来品の課題を解決するとともに、性能的にも従来品以上の潤滑特性を示した。

本技術は航空宇宙機器や半導体製造装置だけでなく、食品・医薬搬送機器など流体潤滑が不適当なほかの分野へも応用されるとともに、一般の機械においても潤滑油を使わない「オイルフリー」技術の実現へ寄与するものと期待される。

問い合わせ先
東京工業大学・大学院理工学研究科機械物理工学専攻 平田 敦准教授 
TEL.03-5734-2163  FAX.03-5734-2893
e-mail :ahirata@ctrl.titech.ac.jp
研究室HP : http://musashi.ctrl.titech.ac.jp