流通研究社の物流ポータルサイト□□Logistics System Station□□
TOP > 新着情報 > 日立、現場状況の変化に柔軟に対応の次世代物流支援ロボットを開発

新着情報



日立、現場状況の変化に柔軟に対応の次世代物流支援ロボットを開発



(株)日立製作所は、(株)日立産機システムと共同で、障害物を避け自律走行しながら物品を運搬する物流支援ロボットを開発した。これは、物流現場や生産現場のレイアウト変更や、物量などの変化にも柔軟に対応できる次世代物流支援ロボットとして期待される。

現在、物流倉庫や生産現場の物品の搬送作業では、多くの無人搬送車が使われているが、一般に、レイアウトの変更に応じて、搬送経路を誘導するためのガイドラインが必要だ。また、搬送路に荷物が置かれた場合には、安全のため停止し、荷物が除かれるまで運搬を中断する必要があった。

そこで同社は物流作業のさらなる効率化を図るため、レイアウト変更に柔軟に対応でき、予期せぬ障害物があっても作業を継続する物流支援ロボットを開発した。

同ロボットは、日立が開発した人間共生ロボット「EMIEW」(2005年)「EMIEW 2」(2007年)に搭載した「自律走行機能」や「障害物回避機能」に加えて、その場回転や真横移動などを可能にする「四輪独立操舵機構」を採用し、開発したもの。

これらの「自律走行機能」や「障害物回避機能」により、現場のガイドラインが不要になると共に、歩行者が搬送経路を横切るような場合にも作業を継続できる。これにより、無人搬送車に比べ、作業時間のロスを抑え、効率のよい搬送作業が可能となる。また、運搬量が多い場合などに、複数ロボットを1台の機器のように連動させ物品を搬送する「連携走行機能」により、運搬量の変動にも柔軟に対応する。さらに、カメラやセンサ機能を追加すれば、棚卸作業の自動化など新たな応用も可能になる。


今後は、物流分野だけでなく、オフィス、病院、駅、空港など様々な場面で、物品の搬送や人をサポートするロボットの開発を進めていく。なお、同ロボットは、9月9日から東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2008」にて参考出展する。

主な仕様
寸法    :幅60cm、奥行き60cm、高さ85cm (荷台までの高さ               60cm)
重量    :60kg (電池込み)
搬送重量 :20kg
移動速度 :3.6km/h (1m/s)
移動機構 :全方位移動機構
電源    :リチウムイオン電池