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日立、同時5か所で温度管理できるセンサネット情報システム発売



(株)日立製作所は、無線センサで温度や湿度、振動などの情報を収集し、ネットワーク上で統合的に管理することができるセンサネット情報システム「日立 AirSenseエア・センス」シリーズの一つとして、このたび、同時に5か所の温度計測が可能な無線センサ端末(センサノード)を開発し、センサネット情報システム「日立 AirSenseII」として10月1日に発売する。

同システムを用いることで、きめ細かな温度測定・管理が必要なデータセンタや冷凍・冷蔵庫などでも1つのセンサノードで5か所同時に測定できるなど、少ないセンサノードで多くの場所の温度計測を行うことができる。また、無線を使用していることから端末の設置も容易で、レイアウト変更などにも柔軟に対応が可能。

本年7月に開催された北海道洞爺湖サミットで、「環境・気候変動」への対応が議論されるなど、地球温暖化防止に向けた様々な取り組みが世界各国で行われている。その一つの取り組みとして、空調や冷凍・冷蔵用に使用されるエネルギーの省電力化が注目されている。同社は2007年11月に、主要IT製品の省電力化技術開発を進めるHarmonious Greenプランを策定し、5年間で累計約33万トンのCO2削減をめざしている。さらにHarmonious Greenプランで培ったIT省電力化の技術やノウハウと、空調機、電源設備などの省電力化技術を融合し、5年間でデータセンタの消費電力を最大50%削減するプロジェクトCoolCenter50を推進している。

食品工場では、製造・保管工程で、きめ細かな環境データを計測するために、センサネットシステムのような自動監視システムへの期待が高まっている。また、コンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、食品の安全性を確保するために、冷凍・冷蔵ショーケースの保存温度を常時監視することが求められている。

こうした状況を踏まえ同社は、1つのセンサノードで5か所の温度を同時に測定できるセンサネット情報システム「日立AirSenseII」を開発した。「日立 AirSense」は1つのセンサノードで1か所の温度しか計測できなかったが、同システムではセンサノードに新たに4つの温度センサを接続することで、合計5か所の温度計測が可能になった。

このため、少ないセンサノードで、きめ細かな温度計測が可能となり、データセンタで使用する際には、例えばサーバ1台に1つのセンサノードを設置し、付随する5つの温度センサで、サーバ上面、底面、背面、機器内2か所を測定することができる。

また、同システムのセンサノードは防水仕様であることから、冷蔵・冷凍庫など、水がかかる可能性のある場所への設置が可能。コンビニエンスストア等の冷蔵・冷凍ショーケースは、並べて配置されることが多く、多点計測可能なセンサノードを使用することにより、近くに配置された5つのショーケースの温度計測を1つのセンサノードで計測することができる。

また、これらのショーケースは商品の陳列棚の多い多段型のタイプが多く、各棚に温度センサを設置し、それぞれの棚の温度測定をきめ細かく行う、という使い方もできる。

同システムは、従来システムと比べ、設置するセンサノード数を大幅に削減できることから、システム構築費の大幅な低減が可能になるなど、無線温度センサネットの構築を今まで以上に容易にする。

「日立 AirSense(TM)II」
  ・価格                :参考システム構成、200か所の温度監視 380万円(税込み)  
  ・出荷開始時期   :2008年10月1日