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NECなど、RFIDを活用する生鮮水産物の品質管理実証実験開始



(株)仙台水産と日本電気(株)(NEC)はこのたび、生鮮水産物の流通過程において、業界で初めて温度・湿度・衝撃センサRFタグと携帯接続型RFIDリーダを活用した品質管理の実証実験を11月5日より開始した。

同実証実験は、生産水産物の鮮度管理能力強化による品質向上と情物(情報と物)一致による事務処理業務の削減を目的とした仙台水産の次期業務システムに向けた取り組みとして行うもの。

今回の実証実験では、仙台水産が企画するブランド商品を予め選定し、量販店などの得意先から発注を受けた商品を品質管理の徹底された「トレサ専用BOX」にて配送する。トレサ専用BOXには温度・湿度・衝撃の3つを同時に計測、記録できるセンサ搭載のRFIDを組み込み、輸送時の品質記録を可能にする。

また、RFIDの読み取りには、携帯電話に接続して利用できる携帯接続型RFIDリーダライタを採用。これにより、RFIDに記録された品質記録を物流現場で把握し、また、同時にインターネットを経由して遠隔地の管理者が確認できる。また、RFIDは、電子伝票(送り状)の役割も担うため、基幹情報システムと連携することで煩雑な事務処理の削減につながり、業務効率化と環境対応の両面を意識した運用が可能となる。

仙台水産は、生鮮品の流通段階を含めた鮮度管理を徹底し、消費者の「食の安全・安心」への要望に応えることを目指し、3つのステップで実証実験を進める。
一方NECでは、RFタグやリーダライタ、情報システムソリューションを組み合わせ、実証実験を支える「品質管理トレーサビリティ」を提供する。


実証実験は次の3ステップで行う予定。
第一ステップ
流通過程の温度・湿度・衝撃の管理を実施する。
センサRFIDやリーダ/ライタ等の機器評価及び作業 環境や梱包機材等の検証を実施する。
第二ステップ
受発注や納品配送などの業務連携の検証及び構築を実施する。
第三ステップ
次世代流通メッセージ標準「流通BMS」連携の検証を実施する。

現在、消費者の食に対する信頼が揺らいでおり、従来以上に精度の高い品質管理が求められている。これまで、生産工程の品質管理や原材料から最終製品までのトレースシステム等が構築されているが、流通段階での管理状態を確認する手段が十分ではなかった。このため万が一、商品に異常が生じた時、流通過程を含め何処に問題があったのか原因を分析することが困難となっていた。

また、生鮮流通においては、業務書類の増大化、リードタイム短縮要求、ジャストインタイムへの対応など事務処理の負荷が増加の一途を辿り、生産性向上が求められてきた。さらに今後は、生鮮トレースバック情報管理など、ますますリアルタイム化、データベース化への要求が高まるものと見込まれている。

仙台水産とNECは、これらの実証実験成果を次期業務システムに反映させ、また実験を通じて、生鮮流通サプライチェーンの諸問題を解消し、消費者の「食の安全・安心」への要望に応え、次世代ネットワークを活用した情報先行型のビジネスモデルを創造するなど流通革新に繋げていきたいとしている。