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三菱樹脂、水蒸気バリア性を実現の高機能フィルムを世界で展開



三菱樹脂(株)は、世界最高水準の水蒸気バリア性を実現した透明バリアフィルム・シート「X-BARRIER」を本年7月1日に上市した。すでにメーカーへのサンプル評価が進んでおり、その性能が実証され、国内のみならず、世界市場に向けて展開を行っている。

同製品は、その一部品種が透明フィルムとして世界最高水準となる10−4(g/(m2・d))レベルの水蒸気バリア性を実現した画期的なフィルムだ。優れた水蒸気バリア性に加え、酸素・二酸化炭素バリアなどの各種ガスバリア性を併せ持つほか、耐熱性や耐高温高湿性、耐候性、耐屈曲性などの機能性を顧客のニーズに合わせてカスタマイズが可能なソリューションが提案できる高機能フィルムとなった。

従来のバリア性フィルムは、主として包装材料分野をターゲット市場にしていたが、将来的に普及が期待されている情報電子分野においても、フレキシブルな製品が開発できるだけでなく、生産性の極めて高い「ロールtoロールプロセス」の採用が可能となり、革新的なコスト削減が期待できる。ロールtoロールプロセスとは、印刷工程のように、ロール状のフィルム基板に有機半導体材料などを組み込んで各種デバイスを製造する工程。

同製品は、それらのキーマテリアル部材として、次世代ディスプレイや太陽電池、建材用真空断熱材、飛行船や気球、航空機、自動車等の輸送機器の高性能化促進にも大きく貢献し、包装材料としては高度医療や医薬品、防錆や防酸化が必要な金属類なども含め、3年後には、50億円の販売を目指す。また、同時に技術改良を進め、さらなる水蒸気バリア性の向上を今後も追求していく。

●将来的な用途
(1)情報電子分野  半導体チップ、デバイスボード、有機ELディスプレイ、有機太陽電池、電子ペーパー
   
(2)包装材料分野  カテーテルや手術用針、糸などの医療用具、目薬やコンタクトレンズなどの医療品
        防錆、防酸化が必要な素材(金属等)

(3)その他    真空断熱材、輸送機器(飛行船、気球、航空機、自動車等)