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日本郵船と名阪船舶、ばら積み船の船倉内点検設備を開発



日本郵船グループの(株)MTI(Monohakobi Technology Institute)とNYKグローバルバルク(株)は、このたび名阪船舶(株)と、ばら積み船の船倉内点検設備「メンテさん」を開発した。

また、海上人命安全条約(SOLAS)で要求される固定点検設備(PMA)を代替する設備として日本海事協会から「適合証明書」を取得することとなった。

開発の背景として、原油タンカー及びばら積み船の安全を向上させることを目的として、SOLASの改正が行われ、2005年1月1日以降に起工する総トン数2万トン以上のばら積み貨物船を対象に、船倉内高所へのアクセスが容易になるPMAを備えることが新たな要件として加わったことがあげられる。

この要件を満たすため、当初、船倉内に恒久的に設置する垂直梯子などのPMAが採用されていたが、常に固定されているため、貨物接触による損傷や設備と船体構造物間に貨物が溜まるなどの不具合がしばしば見られた。

そこで、いくつかの可搬式且つ固定可能な点検設備が開発されたが、保守整備などの他用途への転用が困難でコスト面で見合わないという問題点があり、これらの点を考慮した「メンテさん」では日常の保守整備用としても使用できるようにしている。

●「メンテさん」の主な特長
・陸上の建設現場で一般的に利用されている多段式梯子と足場を組み合わせたPMAを代替する設備。
・設置が簡単。
・足元の安全性を十分に確保。

この設備は、鉄骨クランプで船体フレームに強力に固定されるため、安全性が飛躍的に向上している。そのため点検作業を迅速かつ正確に行うことが可能になり、高所での検査および板厚計測を行う作業者の負荷軽減を実現した。

また、同設備は、MTIがすでに開発しているタワー型船倉内保守設備「楽々ラダーのぼる君」に組み替えることも可能。梯子や足場等の共通部材を採用したことで、船倉内の点検設備と保守設備を別々に備える必要がなくなった。

今後日本郵船グループが各造船所に発注している、今春以降に就航するばら積み船に順次搭載していくことが決定している。なお、本製品は、共同開発者である名阪船舶(株)が販売しており、本体価格200万円(税別)~となっている。

    
  「メンテさん」                「楽々ラダーのぼる君」