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富士キメラ総研、国内のRFIDソリューションビジネスの調査を実施



(株)富士キメラ総研はこのたび、さまざまな分野の多様な用途で導入が進んでいるRFタグとハードウエア(RFIDリーダ・ライタ、RFIDプリンタ)、その他導入に伴うコンサルティング、導入検証、各種ソフトウエア、運用・保守等の市場を調査し、結果を報告書「RFIDソリューションビジネスの将来展望 2009」にまとめた。

この報告書では、RFIDソリューションビジネスの市場を製造や物流、流通・販売・サービスなど、分野毎に分析するとともに、RFID事業主要参入企業30社の事業戦略事例を取り上げている。


●調査結果の概要
国内のRFIDソリューションビジネスの市場予測

  









2008 年の市場は、前年比13%増の549億円となった。2008年後半以降の景気後退の影響を受け、2009年の市場は一時的に停滞する可能性もある。しかし、各分野では徐々に導入が進んでおり、景気の回復とともに普及が加速し、2014年には2008年比約4倍となる2,172億円の市場が予測される。

国内のRFIDシステムは、現在HF帯(13.56MHz)、UHF帯(953±1MHz)、マイクロ波帯(2.45GHzパッシブ)といった3つの周波数帯にほぼ集約されつつある。

HF帯は参入企業が多く、また、幅広い用途で利用できることから最も普及している。消耗品管理、製造分野や物流分野における部品と工程管理、各種レンタル品の管理、オフィス等での文書や資産管理、図書館での蔵書管理など、様々な分野で利用されている。

UHF帯はここ1~2年で標準化と製品化が進み、実証実験や実導入も始まっている。長距離通信や複数の対象物の一括読み取りが可能であるため、将来的な市場拡大が期待されている。主に物流分野や商品のサプライチェーン用途、車両や人などの管理用途といったUHF帯の長所を行かせる分野や用途への導入が予想される。

マイクロ波帯は、RFIDベンダがほぼ3社に集約される。アパレルやレンタル品、カルテ、医療廃棄物等の管理のほか、イベントチケットなどにも利用されている。新たに、住宅用火災報知機のメンテナンス管理に日立製作所の「ミューチップ」の採用も始まっている。

■RFタグ
2008年の市場は、先行して普及しているHF帯タグが数量ベースで68.2%を占めている。UHF帯タグも実導入が進んでおり市場の23.5%を占めるまでに成長している。マイクロ波帯は日立製作所の「ミューチップ」を中心に市場が形成されている。
     
実導入は増加しているものの、未だ導入のメリットが見出せない多くの分野や用途があり、普及ペースは遅い。今後は景気悪化の影響を受ける可能性もある。しかし、2010年以降は景気の回復とともに成長期に入り、また、用途やタグ装着対象の広がりに伴い現在のリユース中心から使い捨てが増加すると見られることから、市場は飛躍的に拡大すると予測される。
     

■ハードウエア
RFIDリーダ・ライタはタグと同様に、先行して普及しているHF帯リーダ・ライタが市場を牽引している。UHF帯リーダ・ライタは製品ラインアップも充実してきているが、電波干渉の問題や、通信距離制御の困難さ、ペースメーカー等医療機器への影響などが普及のネックとなっており、微増となっている。数年後の急激な市場拡大は期待できないが、将来的にHF帯リーダ・ライタと共に市場を牽引していくと予想される。

形状別には「据置型」「携帯型」「組込型」に分類される。組込型の占める割合が最も高い。据置型の設置が不可能な環境や、使い易いリーダ・ライタを自作する工場に販売されている。

RFIDプリンタは、タグへの印字とデータエンコード機能を搭載する。タグやリーダ・ライタとは異なり、RFIDシステムとして必ず利用されるわけではないため、タグやリーダ・ライタほど普及が進まないと予想される。使い捨てラベル用の「ラベルプリンタ」、リライタブルカード用の「カードプリンタ」、リライタブルシート用の「リライタブルシートプリンタ」がある。特にカンバン(工場の生産を管理する札表)方式を採用する自動車や電気機器のメーカーなどの工場ではリライタブルシートプリンタの需要が高い。


▼詳細はこちら
http://www.fcr.co.jp/pr/pr09_01.htm

報告書「RFIDソリューションビジネスの将来展望 2009」について
https://www.fcr.co.jp/report/083q17.htm