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日通総研、東シベリアの交通・物流動向調査でレポートを発表




日通総合研究所は5月28日、東シベリア地域の交通・物流動向を調査したロジスティクスレポートを発表し、河川船舶・鉄道・トラック・航空輸送の実態を報告した。   
       
東シベリア地域は豊富な天然・地下資源の産地であり、同地から日本へは木材・石炭・レアメタルが輸出され、日本からは建設機械等が輸入されている。現在は日本投資による油田開発も進められており、今後は重要な貿易相手地域になると予想される。

自然環境が厳しい同地は、鉄道や道路など交通インフラは南部の限られた地域にのみ整備され、北部の永久凍土地帯は河川を利用した船舶輸送が主力となる。生活物資や開発資源は大半が河川船舶で輸送される。

河川のいたるところに港が整備され、特に鉄道との結節地点では貨物保管ヤードや多数の大型クレーンが設備されている。鉄道の線路は岸壁横まで敷設されており、貨車から船舶への積替えはワンハンドリングで実施可能である。河川には橋やダムはほとんどなく、大ロット輸送も容易に行える環境にある。



河川が凍結する冬季は船舶輸送を行えない。一方で凍結した河川や湿地帯を平坦にならすことで「ウインターロード(冬の道)」を建設し、夏場は途絶する地区へもトラック輸送が可能となる。東シベリア地域の冬季ならではの輸送方法だ。

道路網は鉄道に沿って整備されているが、一級道路の連邦道といえども未舗装部分が多い。シベリアはあまりにも広大な大地であるため、長距離の自動車輸送は発展していない。自動車輸送はもっぱら街中とその近郊が主体となる。そのため鉄道貨物駅はトラックへの貨物積替え機能を備えている。

通年利用できる貨物輸送手段は鉄道とトラックだが、広大なシベリア大地においてトラック輸送は距離的な限界もあり、主力輸送は鉄道が担っている。新たな鉄道網の建設計画も着実に進められている。

シベリア鉄道はモスクワ~ウラジオストックの約9,300kmを結び、全線が複線・電化で整備されている。運行列車の約80%は貨物列車である。主な輸送貨物は、石油・石炭・木材・鉄鉱石・アルミ・化学製品などで、貨物量は石油や木材を中心に増大しているが、パイプラインの完成によって石油は大幅に減少する見込み。

物流は製品が完成したら市場へ送るという単純な仕組みで運営されており、日本的なロジスティクス意識は浸透していない。物流センターは存在せず、流通上での在庫保管や加工、出荷に合せた製品調達は実施できない。現在、政府においてはロジスティクスセンター構想を掲げており、今後の物流インフラ整備が期待される。



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http://www.nittsu-soken.co.jp/report/logistics/report12.html