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ST、数百万ドル節約できるRFIDチケットをソウル地下鉄に導入




STマイクロエレクトロニクス(ST)は、同社のRFIDベースの片道乗車券発券システムが、公共交通機関としては世界で初めてソウル(韓国)で運用開始されたことを発表した。

RFID技術をベースとする堅牢なソリューションによって、年間約30億ウォン(240万ドル以上)の節約が期待されている。

人口1000万人の大都市で1974年以来運行されているソウル地下鉄は、04年7月に地下鉄とバス網を統合したソウル市の新交通システムの一部になった。

この新交通システムでは、現金支払い客向けの従来の紙製乗車券と並行して、T-Moneyと呼ばれる再チャージ可能な乗車券システムが導入されている。

現在ソウル地下鉄は、年間4億5000万枚以上の紙製乗車券にかかるコスト(推定1枚6.8ウォン)を節約するため、紙製乗車券から「Single Journey Ticket」と呼ばれるRFIDへの移行を進めている。

この新システムでは、自動券売機が「Single Journey Ticket」を発行し、発行にはそれぞれの乗車料金とチケット保証金(500ウォン)が必要。チケットには、STの非接触メモリチップSRT512が搭載されており、その機能によってカード返却と新しい乗客への再発行が可能になっている。

このチケットのリサイクルが、数億枚の紙製乗車券に伴うコストおよび環境への影響を軽減するという。

STは、ソウル市当局に代わり、新交通システムを運用するカード発行企業 Korea Smart Card Co. Ltd.社(KSCC社)と協力し、同地下鉄の発券システムをサポートするためSRT512の最適化を行った。


KSCC社では、このシステムの安全性と堅牢性は高く、紙製乗車券が不要になることで従業員の時間も節約され、運用コストの低減に繋がるとしている。

SRT512は、アクセス管理、イベント・チケット発行、公共交通機関の発券アプリケーションなど、再利用可能なチケットを必要とする短距離アプリケーション(ISO 14443-B 準拠)に特化して設計されている。

これらのアプリケーションにおいて有効に動作するよう、近くにある他のチケットとの衝突を防止するアンチ・コリジョン機構を内蔵しており、クラス最高のトランザクション速度を実現する。デュアル・カウンタやアンチ・テア特性を含むオン・チップ計算機能によって、安全で物理的に堅牢なソリューションが可能となった。