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DHL、2028年までに国際貿易の約40%を新興市場が占めると予測



ディー・エイチ・エル(DHL)は11月13日、シンガポールで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)最高経営責任者(CEO)サミットで国際貿易に関する調査結果を発表した。

同調査結果によると、高い成長率を示しているアジアを中心とする3つの貿易トライアングル(アジア域内、中東 - アフリカ - アジア、ラテン・アメリカ - アジア)は、2028年までに国際貿易の約40%を占め、世界経済を形成すると予測された。

同サミットに出席したDHL Global Forwarding, FreightのCEOヘルマンウデ氏は「アジアの経済圏、特に中国、次いでインドは引き続き貿易の中核を担うと考えられる。今回特定された3つの貿易トライアングルの中で、中国の原材料の輸入および機械、繊維、通信、オフィス機器といった各種工業製品の輸出は、貿易量の大半を占めている」と述べた。

さらに「アジアおよび新興市場が、経済および商業の方向性および将来を形作ることは疑う余地がない。1999年の世界のロジスティクス市場を見ると、アジアの占める割合は全体の34%に相当する155億7,000万米ドルだったが、2008年までに世界市場のおよそ半分となる46%、3,390億米ドルに拡大。この数字は世界市場のおよそ半分に相当する」とした。

DHLは、3つの高い成長率を示している3つの貿易トライアングルのそれぞれについて、中心となるトレードレーンを特定。アジア域内貿易について、全体の約40%は中国に関するもので、中国への原材料の輸入や繊維、工業機器、通信およびオフィス機器、食料品の輸出によって牽引されるとしている。

なかでも、中国の対日本、対韓国、対台湾、対香港、対タイ貿易が引き続き貿易量の大半を占めると予想。中国の対インド、対インドネシア、対マレーシア輸出も同様に急速な伸びを示している。

一方、中東 - アフリカ - アジアの成長トライアングル域内における貿易の大半は、現在、中東から日本、韓国、台湾、シンガポールに輸出される原油およびガスが占めているが、これらのトレードレーンの成長率は停滞している。

同トライアングル域内の貿易成長は、中国の対南アフリカ、対サウジアラビア、対UAE貿易による、原油や鉄などの原材料輸入および繊維、衣料、機械、鉄鋼製品などの輸出に牽引される。

インドも貿易成長に大きく貢献しており、主要な輸入品目は同じく中東からの原油および南アフリカからの石炭といった原材料で、主要な輸出品目は中東向けの穀物や野菜といった各種食料品および繊維など。

ラテン・アメリカ - アジアの貿易も2008年から2018年にかけて、世界貿易の平均成長率である2%の倍以上となる4.2%の伸びを示し、上記3つの成長トライアングルの中で最も急速な成長を示すと予想。

中国とラテン・アメリカ間の主要なトレードレーンは同期間に5%の伸びが予想される。この成長は主に中国向けだが、インド、インドネシア、タイ向けも増加している鉄鋼、鉱石、動物飼料、油種の輸入や、電子、繊維、機器といった工業製品の中国からの輸出によって牽引されると考えられる。

アジアを中心としたこの新興市場の台頭および世界経済を形成する上で果たす役割は以下のような傾向にまとめられる。
(1) グローバル化
(2) 安価な労働力の継続的供給
(3) 労働および消費の中心の移動
(4) 知識経済としてのアジアの台頭
(5) 天然資源は引き続き貿易の推進役