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東芝テック、物流・医薬・製造業対象のセミナー・展示会を開催



東芝テック(株)は、物流、医薬医療、製造業を対象にしたお役立ちセミナー&展示会を東京都品川区の同社会議室で開催、物流、製造業者、同社代理店など120名が集結した。

同セミナーは同社オートIDプリンタ事業部では初の開催となるもので、物流業界や医療業界への幅広い裾野を睨み、同社製品展開のアピールを行った。
今回のセミナーは以下の3部構成で行われた。

●第1部 「グローバル時代の物流システムを支えるミドルウェアとは」
(株)東芝テック 糸井正健氏
同社は07年度の国内POSターミナルマーケット48%のトップシェアを占め、バーコードプリンタでは㈱サトーに続き第2位の23%。

ラベルプリンタの導入例として、日本・中国・スペイン・オーストラリアといった国内外の政府機関、製造業ではトヨタ自動車の物流ラベルをはじめGM、東芝物流、ソニー。また運輸・物流業では荷札ラベルをUKのBritish Airways、Royal Expressや、米国のFEDEX、UPS、独German Postなど外国の超大手物流事業者に広く使用されていることを紹介した。

セミナーでは同社のラベルプリンタの紹介とWeb通信ミドルウェア「@Hyway」を中心に行われた。
@Hywayはシンクライアント型携帯電話・ソリューションだ。サーバと無線HTをインターネット(公衆網)接続で専用回線は不要。物流現場での使用にも耐えられる応答性があり、「HT100台同時稼働でもレスポンスが維持でき、細い通信帯域でも運用可能で、27Kでも稼働できる」と糸井氏は語る。

また各拠点にはPCの設置の必要はなく、HTには@Hywayの専用ブラウザをインストールするのみで、HTアプリケーションは稼働するだけでOKというシンプルさが大きな特長だ。公衆インターネット網経由でWebサーバにアクセスする場合でも1秒以内の応答性があり、独自プロトコルとデータ暗号化に加え、端末盗難対策機能も標準装備され、セキュリティ面でも安心。

糸井氏は@Hywayの建設機械メーカーの導入事例として、(1)工場間の生産進捗状況がリアルタイムで把握、(2)かんばん方式より高精度な生産調整が可能、(3)全工場の仕掛在庫が一目で把握、(4)業務変更にも柔軟に対応、などを挙げ、リアルタイムなSCMを実現したことを紹介した。


●第2部 大競争時代!目指せ 競争優位を実現する物流革新 
(株)ロジスティック革新パートナーズ 菅田 勝氏
菅田氏はまず「現場力を上げる必要性を述べたい」として、物流そのものにプラスアルファの重要性を主張。ロジスティクスは高付加価値型SCMとして、今後の新興国BOP(ボトムオブピラミッド)市場、クラウドコンピューティングまで注視する必要性を強調した。

自動認識分野ではこれまで作業の効率化が中心だったが、今後は安心・安全のほか、グローバルSCM、LCMまで展開することから、アイデアと知恵が試される時代となる。そこで菅田氏は、大衆割烹の庄屋では指静脈POSレジ会計システムの導入事例を述べ、法規制の変化と物流企業の対応などを背景に「物流を極めるにはマーケティングだ」と語る。

続いて、菅田氏がリコーロジスティクス時代に現場力を駆使して新規事業を受託した事例を紹介し、現場改善に必要な知識、マネジメント能力として、3つの領域(リーダーシップ・コミュニケーション、専門知識、改善技法・システム理論)を挙げた。

また流通センター長時代、現場で9年従事していた派遣の男性を個人名で呼んだ際に「初めて名前を呼んでもらった」と喜ばれたことなどを明かし、コミュニケーションの重要性も極めて大切として、「挨拶や声掛け」はもちろん、現場に「提案箱」を設置し、現場スタッフの意見を吸い上げ、団結した経験を紹介した。

菅田氏が推進した現場事例として、朝礼の際のスタッフが囲む輪を6m以内にしてルール付け、職場のミニイベントを活発化(フォークリフトの名前付けコンテストで、優秀賞に3000円の図書券)例を紹介したほか、「物流品質は誤出荷率を100PPM(0.01%)未満にしないと荷主の信頼が得られない」として、物流品質を可視化することの意味を述べ、現場力+価値創造による物流革新の方法を実務体験からさまざまな事例を紹介した。

●第3部 「業務モバイルソリューションの現状と今後の展望」
(株)東芝 モバイルコミュニケーション社  荒 弘美氏

近頃話題のモバイルソリューションだが、荒氏はビジネスにも対応できる活用法として、カメラ機能を活用したクレーム処理の早期対応、人物や物品などの確認、飲酒運転監視、遠隔監視(テレメトリング)ほかを挙げた。外部接続装置を用いてBluetoothを活用してミニプリンタ即時印刷することで、クレジットカードの決済時などで消費者に安心感を与える効果もある。

携帯電話の販売台数の買い替え時期は現在3年4か月だというが、携帯電話に付加価値を付けた機能を付加したスマートフォンは成長が著しく、09年の出荷台数は前年比140%を予測されている。

東芝のスマートフォン「T-01A」は、(1)大画面による高い視認性、(2)1GHzCPU、(3)USBホスト機能による拡張性、(4)Windows mobile 6.5に対応、など優位性を紹介した後、荒氏はMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)による、モバイルを活用した成功事例を紹介した。

うち、物流事業者による「GPS携帯電電話で配送の進捗をリアルタイムで監視」した事例では、問い合わせ確認、ドライバーへの指示、配達完了の報告は手間がかかりミスが多かったという。業務全体での高度化として、付加価値の高い顧客サービスの実現が課題だった。

基幹システムを構築し、車両位置管理、最適な自動配車、貨物追跡を行い、顧客満足度が格段に向上し、事務員の削減、勤務管理や安全管理の向上のほか、物流コストが20%低減、荷物積載率20%向上、配車係の時間外労働の削減が実現した。


また東芝テックのプリンタなどを核にした物流、医薬医療のさまざまなハードやソリューションが展示されていた。