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内村とDNP、RFタグでボルト・ナットの弛み検知システムを開発



(株)内村と大日本印刷(株)(DNP)は、RFタグを使った、ボルトやナットの弛みを検知する「ICボルトシステム」を開発した。

この「ICボルトシステム」により、鉄道や飛行機・自動車・船舶・ロケットなどの輸送機械のほか、建設機器・産業機械など、各種設備機器のボルトやナットの弛みの状況を、点検作業で確実に把握、安全性向上を図ることができる。

また、このシステムを使用した点検作業は、熟練作業者でなくても簡単かつ短時間に実施できることから、点検整備コストの大幅な低減を実現する。

さらに、工場の出荷検査で用いる場合は、ボルトの取り付け漏れや締め忘れを防止することが可能となり、製品の信頼性の向上にも役立つ。

これまで各種設備機械や機器では、ボルトやナットの弛みが原因とされる重大事故がしばしば発生しており、その確認は、点検作業の最も重要な管理項目とされている。

なかでもボルトの使用本数が多い機械や機器では、点検作業に膨大な時間がかかるため、より簡単で確実な点検方法が求められてきた。また、点検漏れなどの人為的ミスも考えられ、点検履歴の正確な記録・保管も重要となっていた。

そこで今回、内村とDNPは、RFタグを内蔵した特殊センサーをボルトに取付けるだけで、弛みの検出や点検の履歴管理が行える「ICボルトシステム」を開発した。

 
特殊センサー装着時                  ICボルトシステム


●ICボルトシステムの概要
同システムは、ボルトに取り付けたIC内蔵の特殊センサーに、リーダーを軽く当てて点検するだけで、弛みの有無を検出し携帯情報端末(PDA)に表示する。同時に点検履歴を更新、記録していく。

リーダーを特殊センサーに固定しておけば、機器の内部に位置する部分であっても外側から容易に点検することが可能となる。

特殊センサーは、2つの部品で構成されていて、機器本体に接着される下部リングと、回転自在でかつボルトやナットと同一に回転する上部リングがある。

上・下部の二枚のリングにそれぞれ超小型のRFタグが埋め込まれていて、下部リングはボルトで締め付けられる機器本体に固定され、上部リングはボルトと一体的に取り付けられる。

ボルトが弛むと上部リングも一緒に回転。上部リングの裏側にはアルミ箔が張られており、上部リングが回転することにより下部リングに内蔵したRFタグがアルミ箔で隠され、リーダーとの交信を遮断する。

下部リングのRFタグが交信可能であれば、弛みはなく、交信不能の場合弛みが生じていると判定する。なお、上部リングに埋め込まれたRFタグは、ボルトのID情報や点検整備履歴の記録や更新のために取り付けられている。

弛み許容値             弛みあり
 
●ICボルトシステムの特長

・無線交信で弛みを検出できるため腐食などの恐れがなく、屋外でも高い信頼性を備えている。
・弛み点検と同時に整備履歴の更新、確認が可能。作業者に適切な管理情報を提供し人為ミスを削減。 
・点検記録は、PDAのデータをパソコンに取り込んで簡単に作成できる。
・無線ネットワークを利用すれば自動的に点検が行え、作業を省略できる。
・遠隔地からのリアルタイム監視や、弛みが発生した場合の各種警報を表示。
・危険な場所での点検など困難な作業から開放し、大幅な省力化を図る。
・特殊センサーの小型化により、直径20ミリ程度のボルトにも装着できて幅広い用途への導入可能。


なお、価格は480万円~/1式を予定している。
内容 :特殊センサー500個、リーダーライター1式、PDA(携帯情報端末)1台


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http://www.dnp.co.jp/news/1211173_2482.html