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ヤマト、車載システム開発し今年度末に全集配車両32,000台配備



ヤマト運輸(株)は2月25日、日本電気(株)(NEC)をパートナーに開発した、独自の車載システム「See-T
Navi(シーティーナビ)」を本年3月より順次集配車両に搭載することを発表した。

一次フェーズのシステム開発および全集配車両配備への投資額は、約65億円。導入計画として、2010年3月末までに集配車両6,000台、また、2010年度末までに集配車両26,000台に導入(全集配車両32,000台に配備完了)を予定している。

同社では、輸送の安全、地球温暖化防止対策などの活動がより効果的なものとなるよう、デジタルタコグラフの導入を検討してきた。

しかし、先般発表を行った次世代の社内情報システムとの融合などさらなる拡張性を視野に、IT・ネットワーク
および高度道路交通システム(ITS)などのコアテクノロジーを有するNECをパートナーとして、独自の車載シス
テムを開発することとした。

今までアナログで指導・管理していたセールスドライバー(以下SD)の運転操作を「データ化=見える化」するこ
とで、データをもとにした効果的かつ具体的な個人指導を実施。やさしい運転を浸透させ、危険運転の防止と
CO2削減に努める。また、運転面に留まらず、SDの業務全般を支援する。



●「See-T Navi」の構成要素
同システムは大きく4つの要素で構成されている。
     
(1) 車載機
CPU搭載のディスプレイには、Bluetooth・無線LAN機能を搭載。タッチパネルを採用することで、優れた操作
性を実現。国土交通省から認可されたデジタルタコグラフとドライブレコーダー機能を一体化している。

法定三要素(車速、距離、時間)の取得・記録ほか、急発進・急加速などを音声でSDに警告したり、燃費
情報の提供などを行う。
     
(2) SD用ソフト
SDが運転日報の出力などの日常業務を行うほか、電子地図に駐車箇所や走行禁止エリア、危険エリアを登
録したり、車載機で収集したデータの閲覧ができる。
     
(3) 管理用ソフト
本社、支社、主管支店・支店の管理担当者が、管下車両の前日までの運転実績データを【車両/個人/事業所】などの項目別で閲覧・分析し、指導できる。
     
(4) データセンター
ヤマトグループのヤマトシステム開発(株)のデータセンターにて、登録したイベント情報や運行データを管理。


●「See-T Navi」 一次フェーズの特長と機能
      (1)     作業効率の向上 日常運行に付随する作業や管理業務をシステムに登録
      (2)     地球環境への配慮 エコドライブの精度を高め、車両からのCO2排出量を削減
      (3)     運転者への安全支援 安全集配ルートマップのデジタル化
      (4)     運転履歴の管理 運転状況をデジタルデータ化して蓄積



●二次フェーズ以降の展望
「See-T Navi」は拡張性を持たせて開発しており、ソフトウェアや周辺機器を増設するだけで、気象情報や渋滞情報を公共機関へ提供したり、車に搭載した冷凍・冷蔵庫のきめ細かな温度管理も可能となる。

また、ヤマト運輸の基幹システムである「次世代NEKO システム」と連携し、荷物を集荷した時点で配送データ
を先送り、配達担当店の電子地図上に届け先を表示して、SDの集配を支援。

この仕組みを使って、詳細なお届け時間を事前に電子メールなどで告知することも可能に。宅急便はさらに便
利で快適なサービスに進化する。

ほかにも、利用客からの集荷依頼データを伝送し、車載機につないだプリンターから送り状を発行するなどを想
定している。